安川有果監督による俳優のための実践的ワークショップ

酒鬼薔薇聖斗による神戸連続児童殺傷事件は、その猟奇的な犯行と犯人の世間を相手にした挑戦的で漫画的な行動から、おぞましくも日本史に記憶される事件となった。マスコミはこぞって犯人を予想したが、捕まった犯人が14歳の少年であったことに、日本中が戦慄した。

2015年、29歳の安川有果監督は、この神戸連続児童殺傷事件をモチーフにした映画「 Dressing Up 」を世に問うことになる。

「若い女性がこんな作品を」と発言することが、何らかの差別的な発言になることを恐れるけれども、正直、そうであったし、日本人なら誰もが向き合わねばならぬ事件であったにもかかわらず、誰もまっとうに向き合っていないハードな事件に、安川有果監督だけが映画監督として向き合ったことに衝撃を受けた。それが、 第25回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞の受賞につながっている。日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞の過去の受賞者を眺めてみればいいが、みな受賞後日本映画に無くてはならない映像作家になっている。安川さんがそうなっていくことも確実と思われる。

世界にはキャスリン・ビグローのような監督も居るので、若い女性監督がみんな、女の子女の子した青春映画しか撮らないわけじゃないが、「女の子」というものに必要以上の価値を見出す日本においては、そういう「女の子女の子映画」を撮ることを彼女たちに求める風潮があるような気がする。安川有果監督に会った時に「だけど、安川さんは、そういうのは撮れないでしょ?」とからかうように言ったら「そういうのも撮ってますよ」と言っていたので、オムニバス映画「21世紀の女の子」に収録された安川有果監督の「ミューズ」を見てみた。

女の子女の子しているどころか、ふたりの女性の歪んだ愛を描いたその作品は、色濃く「死の臭い」がした。

「かわいい」という概念が幅を利かせている日本において、安川有果監督は独自性を持っている。彼女が作るこれからの映画を見て見たいし、できれば一緒に映画を作りたい。力ある俳優たちを採用してもらいたい。その思いから、ワークショップの講師を依頼し、今回受けてもらえることになった。いま、彼女と出会っておくべきだと思う。ぜひとも参加してみてください。

(アクターズ・ヴィジョン代表:松枝佳紀)


◎ 講師プロフィール

安川有果(Yasukawa Yuka)

1986年生まれ。 短編をいくつか監督した後、CO2(シネアスト・オーガニゼーション・大阪)に応募した企画が黒沢清監督、山下敦弘監督らの選出を受け、初長編『Dressing Up』を監督。2015年に全国で劇場公開されロングランを記録。第25回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞。短編映画『永遠の少女』(17)と、オムニバス映画『21世紀の女の子』(19年2月8日公開)の一編『ミューズ』にて東京国際映画祭に参加。作・演出を手がけた初舞台『ここにはいない彼女』(19)が新宿眼科画廊にて全ステージ完売、好評を博す。


◎ ワークショップ概要

【日程】
A日程:2019年11月21日(木)、22日(金)以上2日間
B日程:2019年11月23日(土)、24日(日)以上2日間

【時間】
昼クラス 13:00-16:00(1時間程度延長の可能性あります)
夜クラス 18:00-21:00 (1時間程度延長の可能性あります)

【場所】
都内某所

【参加条件】
・俳優または俳優を志す者
・安川有果監督作品に出演を希望する者

【参加費用】15,000円+消費税10%


◎エントリー方法

【1】まずはメールにてエントリーして下さい。

「安川有果監督による俳優のための実践的ワークショップ」
参加希望の方は、メール本文に
(1)お名前(本名でも芸名でも構いません)
(2)ふりがな(お名前の読み方を平仮名でお書きください)
(3)性別
(4)生年月日(表記は1982/7/14のように年月日を/で区切り西暦で)
(5)連絡先電話番号(すぐにつながる携帯番号をお願いします)
(6)所属事務所名、担当者名、担当者連絡先電話番号(無所属の場合は無所属としてください)
(7)参加希望日程(A日程、B日程、どちらでもいい)
(8)参加希望クラス(昼クラス、夜クラス、どちらでもいい)
をお書きのうえ、
所属事務所作成(もしくはご自分で作成)のプロフィールを添付して
メールのタイトルを「安川ws」として、ワークショップ事務局
actorsvisionjapan@gmail.com
までメールをお送りください。

【2】書類選考による合格者に入金の案内をいたします。(書類審査・入金案内)

【3】入金をしていただいた方から、正式エントリーとさせていただき、集合場所やテキストについての案内を送らせていただきます。(参加決定)