work01「青春の殺人者 令和版」

アクターズ・ヴィジョンでは、実践を重視します。
どの様な学びも学びで終わっては意味が無いと考えています。
実践し、成功や失敗から新しい気付きを得て、新たに学ぶ、そしてまた実践。
その繰り返しの中で、徐々に自己を拡張していく。
そういったプラスのスパイラルを作って行きたいと考えています。

そのような実践志向において
アクターズ・ヴィジョン代表松枝佳紀は、演技講師の野田英治氏と意気投合し
日常のクラスの学びが
映画や演劇の創作という実践によって、
より深い気付きに到達していくような場を作って行こうと考えました。

workは仕事や労働、作業や研究や勉強、あるいは任務や務め、商売や専門を表す言葉です。今回、学びの先端で行う実践、そしてそこで得られた経験をもとにさらに深い学びを行う作業全体の呼び名として、workはとてもふさわしい言葉のように思いました。

workの第一弾として、舞台公演を行います。

ちなみに、実践を行う場合、様々な実践方法が思い浮かぶわけですが、そういった様々な方法の中で、どのような実践を選択することが、最も実り多い気づきを得られるでしょうか? それはおそらく、一番「困難」な方法を選択すること、です。

ということで、workの第一弾として、私たちは、「青春の殺人者」という伝説的映画の舞台化を行うことにしました。

映画「青春の殺人者」は、故・中上健次の短編「蛇淫」をベースに、シナリオライターの故・田村孟がシナリオを描き、鬼才・長谷川和彦氏が監督、若き日の水谷豊、原田美枝子が若者の懊悩を、市原悦子が母の怨念を激烈に演じ、映画史上に鮮やかな傷跡を残した傑作映画です。

公開は1976年ですから、それから47年もの月日が経とうとしているわけですが、「青春の殺人者」という傑作の衝撃は時代に余韻を残しており、現在においても沢山の人々を惹きつけて止みません。

今回、そのような傑作の元になった、田村孟氏のシナリオをベースに、映画から演劇への翻案を試みるとともに、昭和から令和への翻案も試みようと思っています。題して「青春の殺人者 令和版」。すでに非の打ちどころのない傑作に手を入れる無知無謀。しかしながら願いもある。原作の持っている素晴らしさを残しつつ、現代の、順とケイ子を描いてみたい。おそらく出来上がったものは賛否両論、というよりも、原作の熱狂的な支持者が多い分、否定的な意見のほうを多くもらうだろうと覚悟しています。それでも、困難に立ち向かった者の得るものは多いことを信じて、学びから実践へというwork、その第一弾として「青春の殺人者 令和版」を上演いたします。

このチャレンジに意味があるのかどうか、ぜひ劇場にて確認していただければと思います。

公演期間は、2022年12月22日から30日までの9日間。毎日13時公演、18時公演の2回行います。上演時間はおおよそ90分。場所は、梅ヶ丘BOX。年末のバタバタとした時期ですが、いまわれわれがどのような時代に生きているのか、考えるきっかけになれば幸いです。

【公演詳細】

work01「青春の殺人者 令和版」

【期間】 2022/12/22 (木) ~ 2022/12/30 (金)

【劇場】梅ヶ丘BOX
世田谷区梅丘1-24-14フリート梅丘B1F
新宿より小田急線[各停]で13分
梅ヶ丘駅下車 北口・南口徒歩1分(改札より約100m)


【出演】
(チームA)小百合、湯村直史、久保田メイ、清水陽乃介、はなむらちこ
(チームB)城紗有、西富嵩行、生川春花、小野哲平、久保田メイ
(チームC)松村ひらり、宮部大駿、はなむらちこ、堀口貴之、生川春花

【タイムテーブル】
12月22日(木) 13:00チームA/18:00チームB
12月23日(金) 13:00チームC/18:00チームA
12月24日(土) 13:00チームB/18:00チームA
12月25日(日) 13:00チームC/18:00チームB
12月26日(月) 13:00チームB/18:00チームA
12月27日(火) 13:00チームB/18:00チームC
12月28日(水) 13:00チームA/18:00チームC
12月29日(木) 13:00チームC/18:00チームA
12月30日(金) 13:00チームB/18:00チームC

【チケット】全席自由席、価格には消費税が含まれます。
(一般)予約=4,000円 当日=4,400円
(24歳以下・学生)予約=3,000円 当日=3,300円
    ※年齢を証明できるもの・学生証をご提示ください。
(リピーター割引)2回目以降は通常価格より500円引きでご覧になれます。
    ※ HPからのネット予約に限ります

【チケット予約】
https://stage.corich.jp/stage/218225

【スタッフ】
原作:映画「青春の殺人者」
(監督:長谷川和彦、脚本:田村孟、原作:中上健次「蛇淫」(講談社文芸文庫))
翻案・演出:松枝佳紀
演技指導:野田英治
照明:柳田充
音響:筧良太
美術:ジョン万次郎

協力:坂手洋二、燐光群、田村盟、足立正生、bura、早川節子、
   中上かすみ、酒井著作権事務所、若杉清美、講談社

企画・製作:アクターズ・ヴィジョン株式会社