究極の演技「映画のなかで真実に生きる」その技術を手に入れるマイズナーテクニック・クラス2022年1月期

産まれながらにして、 人間には「嘘」を見抜く能力、騙されることを警戒する能力があります。だから、観客や視聴者は芝居の「嘘」に敏感です。「嘘」があると気付いてしまえば物語にのめり込めなくなってしまうのです。

それを避けるべく、作り手は「嘘」のない真実の芝居を作ろうと努力します。

ですが、この「嘘のない真実の芝居」をどう作るかには、2つの道があります。

ひとつの道は、できるだけ「真実っぽい芝居」を作ろうとする道。これは見抜かれる嘘を減らし、真実は起こってないけど、真実が起こってるように「装う」方法です。観客が嘘を見ぬくといっても全員が見抜ききれるわけではない。できるだけ本当っぽくすれば、ほとんどの観客は騙せる。そう考えて芝居を作っていく道。

もうひとつの道は、本当に「嘘のない真実の芝居」を作ろうとする道。セリフをセリフではなくて、自分の中から出てくる「本当の言葉」に換え、「芝居上の関係性や設定や状況」を、自分が置かれた「真実の状況」と感じるように自らを変え、その作られた設定の中で、真実の会話や行動や感情を「本当に起こす」方法です。嘘を見えにくくするのではなく、嘘をなくし、本当の本当を実際に産み出す方法です。観客の目を騙すわけではないので、成功すれば万人を感動させることが出来る。 俳優は「演じる」のではなくて、役として「生きる」。そういう道。

どちらの道が正しいかという話ではないです。

大きな会場でやる演劇の場合、観客には細かい演者の表情などは見えない。演者が本当に悲しい気持ちになっていなくても、悲しんでいる人の格好をし、悲しんでいる声を出せば、観客は「この人は悲しいんだ」と受け取ってくれる。なので、このような場合、演技は「真実」である必要はなく「真実っぽい芝居」で間に合います。

しかしながら、クローズアップを多用する映画やドラマ、さらにワンカット長回しで撮る映像作品、編集でごまかさない映画やドラマでは、細かい嘘も全部観客に伝わってしまう。そのような映像作品においては、あくまで「真実っ「ぽい」」芝居ではその嘘を観客に見抜かれてしまう。「本当に「嘘のない真実の芝居」」をするしかない。近年の若い監督たちは皆このように嘘を排除する映画を作ります。とくに、リアリズムで徹底されている海外作品がふんだんに見られる現在に至っては、観客の目も肥え、創作側のリアリズム指向も強まり、日本の映画やドラマでも「本当に「嘘のない真実の芝居」」をすることが日常的に求められてきていると言って過言ではないでしょう。

どっちがどうという優劣の話ではないのですが、しかしながら、映画やテレビドラマなどの映像作品で活躍をしたいのであれば、嘘がばれないように「真実っぽ芝居」の精度を上げるよりも、 「本当に「嘘のない真実の芝居」」 をする技術を手に入れた方が良いと考えます。

問題は、どのようにすれば 「本当に「嘘のない真実の芝居」」 をすることができるかです。

それには、

「台本に書かれているセリフや行為」を、覚えて吐き出すのではなく、自分の中から発せられる「本当の言葉や行為」に換えること。

「演じる」ことを離れて、「台本に書かれている設定や状況」を自らの状況と信じて、その中で真実に「生きる」こと。

が必要です。

それを可能にする方法が、マイズナーテクニックなのです。

教えてくださるのは、マイズナーテクニックを創始したサンフォード・マイズナーから直接教えを受けたボビー中西さんと、彼のもとで数々の俳優を育ててきた野田英治さんです。ボビーさんのところでは「全裸監督」のヒロインを演じた森田望智さんほか、ここでは名前を出せないあの人もこの人も、沢山の第一線で活躍する俳優たちが演技訓練をしています。森田望智さんのレッスンの様子は情熱大陸で放映されました。現在Netflixで見ることが出来ます。 → 情熱大陸「女優・森田望智」

自分の芝居にもっともっと輝きが欲しい人、基礎的なことをちゃんと教わりたい人、ぜひとも、アクターズ・ヴィジョンの「マイズナー・テクニック・クラス」を受けてみてください。映画やドラマの中で「真実に生きること」、「本物としてそこに居ること」を習得して、沢山の人々を感動させる俳優になって欲しいと思っています。

(アクターズ・ヴィジョン代表:松枝佳紀(Matsugae Yoshinori))


【日程】

2022年

<火曜クラス>

1月11日、18日、25日、2月1日(前半4回)

2月8日、15日、22日、3月1日(中盤4回)

3月8日、15日、22日、29日(後半4回)

(毎週火曜日、全12回)


<水曜クラス>

1月12日、19日、26日、2月2日(前半4回)

2月9日、16日、23日、3月2日(中盤4回)

3月9日、16日、23日、30日(後半4回)

(毎週水曜日、全12回)

【時間】

朝クラス 10:00~12:30

※ 他の時間帯では今回は開催しません。

【場所】

都内

【参加条件】

本気で、リアリズム演技を身につけたいと思っていること。

リアリズム演技については、ボビー中西さんの「リアリズム演技」を購読し熟読のこと。

【定員】

1クラス12名程度

【レッスン費用】

一ヶ月(4回)あたり、22,000円(税込み)

【参加方法】

まずメールにてエントリーして下さい。

メールのタイトルを「マイズナー202201」として、

メール本文に

(1)お名前(本名でも芸名でも構いません)

(2)ふりがな(お名前の読み方を平仮名でお書きください)

(3)性別

(4)生年月日(表記は1982/7/14のように年月日を/で区切り、西暦で)

(5)連絡先電話番号(すぐにつながる携帯番号をお願いします)

(6)所属事務所名、担当者名、担当者連絡先電話番号

(7)希望クラス(火曜クラス、水曜クラス、どちらでもいい)

(8)マイズナーテクニックを習得したいと思う理由

(9)zoomオリエンテーションが1月4日にありますが参加できますか?

をお書きのうえ

「本人と分かる最近撮影の写真」を添付した「事務所作成のプロフィール」もしくは「自分で作成のプロフィール」を添付し

ワークショップ事務局

actorsvisionjapan@gmail.com

までメールをお送りください。

1月3日まで受け付けます。

応募者多数の場合は先着順とさせていただきます。

※ プロフィールは次のような物です。お持ちでない場合はマネして自分作成のものを添付してください。事務所作成のものがある場合は、事務所作成のもので大丈夫です。お名前、生年月日、連絡先、これまでの主要出演作品が書いてあり、 現在の写真が添付されていれば、なんでもいいです。以下は書き込めるようにエクセルで作っていますが、提出時はPDF(保存の時にpdf形式で保存すればOK)にして送ってきてください。
http://actorsvision.jp/wp-content/uploads/2021/04/entrysheet.xls